Cooperativa WATER PLANTは、地球環境にとって大切な「水」を考えます。

洗剤と洗浄剤の特徴

洗剤と洗浄剤の特徴

近年、さまざまな洗剤や洗浄剤が存在しますので、ここでまとめておきたいと思います。

中性洗剤の特徴と用途について

中性洗剤はPH6以上〜8以下の洗剤で、アルカリ性や酸性の洗剤と比較すると、安全性の高い洗剤です。中性洗剤は基本的には界面活性剤の力で洗浄を行ないます。

では、この中性洗剤はどのような目的で使用されるのでしょうか。中性洗剤がもっとも一般的に使われているのが、食品由来の油、デンプン、タンパク質の汚れのついた調理器具(食器、包丁、まな板など)の洗浄です。最近は弱アルカリや弱酸性のものも出てきていますが、台所用洗剤として中性洗剤を使っている家庭が多いのではないでしょうか。こうした用途で用いられる場合には、洗浄効果が高く、泡立ちよいものが好まれます。そのため、主成分としては洗浄力が強く、泡立ちがよいという特徴を持つ陰イオン界面活性剤である場合が多いのです。さらに、陰イオン界面活性剤の効果を増強させたり、皮膚に対する影響を考慮して、非イオン界面活性剤や両性界面活性剤を配合したものもあります。

「果物・野菜」洗浄用もある

画像の説明

調理器具の洗浄によく使われている中性洗剤ですが、土などの汚れがついた食品の洗浄にも使われています。一般家庭ではあまりしませんが、食品を取り扱う施設(調理場など)ではごく当たり前に、食品の洗浄は行われています。

食品の洗浄に用いることのできる中性洗剤は、ラベルに「果物・野菜の洗浄」との表記があり、洗浄方法が記載されています。この洗浄方法については、「食品衛生法」で規定されています。中性洗剤は他の分野でも幅広く使われています。たとえば、お風呂の洗剤やオシャレ着洗いの洗濯用洗剤などです。これらの用途では、泡切れのよいものや泡立たないものが多くなっています。このように中性洗剤は、用途や対象物に適した界面活性剤を組み合わせて作られています。逆に言うと、用途外で用いた場合には十分な効果を発揮しない可能性があるので、ラベルの記載にしたがって使用してください。

野菜や果物の洗浄については、洗浄剤を用いずにオゾン水を利用するという画期的な方法が近年では多くの業種、方々に取り入れられているようです。

アルカリ洗浄剤の特徴とは?

強力な洗浄力を活かす
アルカリ洗浄剤とは、PHが8を超えた洗浄剤のことを言います。主成分は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、あるいは炭酸ナトリウムなどのアルカリ塩類です。さらに、効果を増強するために界面活性剤と組み合わせたり、有機溶剤と組み合わせたりします。

アルカリの主な特徴として、油やタンパク質に作用し、これらを溶かす効果があります。そのため中性洗剤では対応できないほどのひどい油汚れや焦げついた汚れ、とくにひどいタンパク汚れなどを落とすことを目的として、アルカリ洗浄剤が用いられます。

アルカリ洗浄剤+アルファ

では具体的に、どのような場面でどのような特徴を持ったアルカリ洗浄剤が用いられているのか、紹介していきましょう。まずは、食品を取り扱う施設(調理場や食品工場など)で、油やタンパク質汚れがこびりついた床や壁の洗浄に用いられます。この際には界面活性剤が配合されたタイプのアルカリ洗浄剤が使用され、発泡洗浄機などを用いて発泡洗浄するのが一般的です。次に、レンジや加熱調理機器(フライヤー、スチームコンベクションオーブンなど)に用います。

これらについた汚れは非常に強固であるため、有機溶剤が配合されたタイプのアルカリ洗浄剤が主流です。レンジであればスプレーしてしばらく放置してから、拭き取ります。また、スチームコンベクションオーブンには、50〜60°Cくらいに温度を上げた状態で用いたりもします。また、アルカリ洗浄剤がよく使われる用途として、業務用の食器洗浄機用があります。食器洗浄機で使用する場合、泡立ってしまうと、洗浄効果が十分に得られないばかりか、洗浄機の故障にもつながります。そのため界面活性剤を含まない、あるいはあまり泡立たない界面活性剤を配合したアルカリ洗浄剤が用いられます。このようにアルカリ洗浄剤も幅広い用途で用いられていますが、洗浄力の強力さゆえに、手についたり、目に入ったりすると非常に危険です。使用する際には手袋や保護メガネを着用するようにしましょう。

酸性洗浄剤の特徴とは?

酸性洗浄剤とは、PHが6未満の洗浄剤のことを言います。酸性洗浄剤の主成分は、塩酸や硝酸などの無機酸、あるいはクエン酸やりんご酸などの有機酸です。酸性洗浄剤は、水分中のミネラル由来のカルシウム塩やマグネシウム塩など(スケールと呼ばれる)、アルカリ洗浄剤では落とすことのできない無機系の汚れに対して非常に有効です。では、酸性洗浄剤の具体的な用途を紹介しましょう。

まず、業務用の食器洗浄機に付着したスケール除去に酸性洗浄剤が用いられています。食器洗浄機は高温で使用するため、水道水に含まれるミネラル由来成分がスケールとなって内部に蓄積します。これが食器洗浄機の洗浄効果を低下させる原因になります。そこで酸性洗浄剤を使用し、スケールを除去します。飲料(牛乳など)を取り扱う大きな工場では、製造ラインを分解しないで内部を洗浄するCIP洗浄(定置洗浄)の洗浄剤として使用されています。製造ラインに付着した乳石のような無機汚れの除去を目的としており、主に硝酸やリン酸などの無機酸が用いられています。同じく無機系汚れである尿石(人の尿に含まれるカルシウム塩が原因でできる)を除去するトイレクリーナーとしても酸性洗浄剤が用いられており、この用途においては多くは塩酸が主成分となっています。

酸性洗浄剤は「まぜるな危険」

このように酸性洗浄剤は、無機系汚れの除去に幅広く用いられています。しかし、これらとはまったく異なる用途で酸性洗浄剤が用いられている場面があります。それは野菜の殺菌です。フマル酸や酢酸、乳酸といった酸は野菜の殺菌に有効であり、とくに大腸菌群に対して高い殺菌効果を有しています。しかし酸性洗浄剤を用いる際には、とくに注意すべきことがあります。酸性洗浄剤には、「まぜるな危険」という表示がされているように、塩素系の殺菌剤とまぜると塩素ガスが発生し、大変危険です。絶対に他の洗剤とまぜて使わないように注意してください。